陽炎 東京湾臨海署安積班(今野敏、ハルキ文庫)を読みました

東京湾臨海署が舞台の刑事小説です。テレビドラマ「ハンチョウ」の原作のシリーズです。
8つの短編が収録されているのですが、どれも異なった趣向で一気に読んでしまいました。事件は殺人・心中事件・麻薬取引など様々で、色々な人々が通り過ぎていく街としての「ベイエリア」が舞台なのも「何でもあり」な感じで良いです。
刑事がみた予知夢から真犯人にたどり着く「予知夢」が一番面白かったかな。

どの短編も読みやすいのですが、ちょっとあっさりしすぎて物足りなさも感じました。面白いんですけど、もうちょっとじっくり読みたいという気持ちもあります。このシリーズの長編を読んでみたくなりました。

テレビドラマの刑事物が好きな人ならお薦めです。

陽炎 (ハルキ文庫―東京湾臨海署安積班 (こ3-16))

陽炎 (ハルキ文庫―東京湾臨海署安積班 (こ3-16))