ビブリア古書堂の事件手帖5〜栞子さんと繋がりの時〜(三上延、メディアワークス文庫)を読みました

ビブリア古書堂の事件手帖シリーズのほぼ一年ぶりの最新刊を読了しました。
前作はシリーズ初の長編でしたが、今回はいつものように短編で、今回扱われている本は「彷書月刊(雑誌)」「ブラックジャック手塚治虫)」「われに五月を(寺山修司)」でした。このシリーズには短編のほうが合っていると思いますね。

藤子不二雄漫画好きの私にとって「ブラックジャック」の版による違いを集めるマニアの気持ちは凄く共感しました。手塚先生の修正ほどではないですが、ドラえもんパーマンにも修正があって版による違いがあので集めたくなるのです。ファンとしては全てのバージョンを読みたいものなのです。

このシリーズは本を切り口に人間ドラマを描いているのが凄くいいです。読んでいる本、好きな本を通じて「その人の人生」が現れてくる面白さがあり、読み始めると先の展開が気になってしまいついつい一気に読んでしまいました。

栞子さんと五浦くんの恋愛にも展開があったり。最後の引きが「どうなるの?」って展開だったので、続きが気になってしょうがないです。次巻を早く読みたいです。