消えた少女 吉祥寺探偵物語(五十嵐貴久、双葉文庫)を読みました

コンビニでアルバイトしている父子家庭の父親が主人公の探偵物です。最初はペットを探す依頼を受けただけだったのが、飲み友達のオカマの京子ちゃんの紹介からなりゆきで一年前に誘拐された少女を探すことに…というお話。
この手の職業探偵ではない探偵物が好きな私にとっては、まさに好み直球ど真ん中という感じで楽しんで読めました。
刑事が妙に協力的だったり謎の電話の犯人が都合良く分かっちゃう所とかはちょっとご都合主義的なところも感じましたけど、エンターテインメントとして楽しいのでそれくらいはオッケーでした。
ただ、事件が解決した後の真相の読後感は非常に悪かったです。救いがない…。読みやすさにすいすい読んでいったら、最後の最後で毒にやられましたという感じ。
読んだ後に、昔呼んだ原りょうの「私が殺した少女」を思い出しました。題名も似ているしオマージュしているのかな?

夏にシリーズ2作目も出るみたいなので、楽しみ。

私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)

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