「江戸の誘惑」・「東京人生」(江戸東京博物館)

両国に移動して、江戸東京博物館へ。「肉筆浮世絵」と「東京日和」というアラーキーの写真展へ。

「江戸の誘惑  ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展」

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2006/1021/200610.html

肉筆浮世絵というのを初めて見ましたが、とにかく繊細ですね。着物の柄とかが非常に細かく描かれていたのが印象的でした。
北斎歌麿、広重など有名な画家の絵がたくさん飾られていて、非常に見ごたえがあります。
版画と違って、肉筆画は「特別注文」の一点ものだそうで、ほとんどが美人画でした。どの美人画も艶っぽいです。今で行ったら、グラビアアイドルという感じなのかもしれません。そんな中で、気に入ったのは、葛飾北斎の「朱鍾馗」と「鳳凰図屏風」でした。あと、
鳥山石燕の「百鬼夜行図巻」。姑獲鳥の部分が展示されていたのは、京極ファンにはうれしいかも。しかし、気に入ったのは美人画ではないというのは、何でなんだろうなあ。
それほど混んでいなくてじっくり見られたのも良かったです。

荒木経惟 東京人生」

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/dai2/2006/1017/1017.html

常設展示室に移動して、アラーキーの「東京日和」を鑑賞。初期の作品から最近の作品までかなりの数が展示されていて、アラーキーの歴史という感じでした。全て白黒で、プリンターで引き伸ばしていました。人物から街のスナップなどさまざまなジャンルの写真が展示されていたのですが、やはり私は街の写真が好きです。どこか懐かしい街角の風景の切り取られた一瞬が好きなんですよね。人物写真の被写体の内面に入り込んだと感じられる写真も好きではあるんですけどね…。無機的な写真を撮る写真家の写真も好きなんですけど、情感というかセンチメンタルを感じる写真は本当に好きです。写真集ほしいなあ。