Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法(城福浩、KANZEN)を読みました

ヴァンフォーレ甲府監督の城福浩さんがサッカー監督の仕事内容について書いた本です。
監督就任時からの選手補強、シーズン中の一週間の過ごし方、メンバー選考や試合中の采配、システム・戦術論、育成年代の指導法など監督としての仕事を現場の立場から語っています。普段サッカーの試合を見ているだけだと試合中のメンバー選考と選手への指示と選手交代くらいしか監督の仕事を見ることはありませんが、それ以外でのチームを作り上げる監督としての仕事内容や考え方を知ることができます。
理論派の城福さんだけあって仕事に関する考え方が論理的でわかりやすく書かれているので、サッカー監督が普段どのように考えてチームをマネジメントしているのかが理解しやすかったです。チームを同じ方向に向かわせるための方法など、サッカー監督ではないリーダー論としても読むことができました。
マネジメント論だけではなくシステム・戦術論も基礎的なところからわかりやすく解説されています。これまで私が読んだサッカーシステム論の中では一番わかりやすかった気がします。読んでいる最中にコンフェデレーションカップを観戦したのですが、書かれている選手の動きなどを意識してみることにより、その動きの意味や質を感じ取ることが少しできるようになった気がします。
サッカー監督の目線を知ることができて、サッカー観戦の幅が広がった気がします。現役監督の城福さんなので執筆に時間がないと思いますが、ヴァンフォーレ甲府のJ1昇格からJ1での戦いについての本が読みたくなりました。

Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法

Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法