シュークリーム・パニック 生チョコレート(倉知淳、講談社ノベルス)を読みました

倉知淳さんの久しぶりの著作です。「現金強奪作戦!(但し現地集合)」「強運の男」「夏の終わりと僕らの影と」の短編3編が収録。
どれも楽しかったですが「強運の男」がテレビの「世にも奇妙な物語」の話みたいで異色でした。倉知淳さん、こういう作品も描くのですね。
「現金強奪作戦!」は謎の男に声をかけられて銀行強盗の片棒を担がされる話。そういう結末になるとはという意外性が楽しかったです。
一番長い「夏の終わりと僕らの影と」は高校生が夏休みに映画を撮るお話。話やキャラクターとか米澤穂信さんの「古典部シリーズ」を連想してしまいました。青春ミステリが好きな人にはお勧め。私的にはちょっと甘過ぎな感じがあるかなぁ。好みの問題ですが。

11月には続編の「シュークリーム・パニック Wクリーム」が発売になるそうなので、そちらも楽しみ。