「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」を観てきました

前売り券を買ってあったのですが、今日やっと観ることができました。埼玉副都心のシネコンで観たのですが、一日一回上映&小さいホールってこともあってか公開して2ヶ月経つのに満員でした。ドラえもん人気凄い。

ドラえもんの鈴が盗まれるという事件が発生。「シャーロックホームズ・セット」で推理したところ怪盗DXのしわざでその手がかりが未来の『ひみつ道具博物館』にあるらしい…。鈴を見つけるためのび太達5人は未来のひみつ道具博物館へ向かうが…。

見終わった時の感想は「面白かった〜」の一言。理屈抜きで楽しめる作品でした。
脚本が凄く良くできていて、ちゃんとミステリしていました。フーダニット、ホワイダニット、ミスディレクション、伏線改修など本格推理ものだ!と思いながら観ていました。出てくる登場人物も無駄な人は一人もいないのが良かったです(最近のドラ映画だと芸能人を出すためによく分からないキャラ出すことが多かったので…)。キャラを絞った分、全ての行動にきちんとした理由があるんですよね。
ドラえもんひみつ道具を使えなくなる理由とかもユーモアがあって面白かったです。凄くよく考えられているなーと思いました。出てくる登場人物にいわゆる『悪役』がいないというのも新しいなと思いました。エンタテインメント映画としてはわかりやすい勧善懲悪ものではないんですよね。これはドラえもん映画としては結構画期的なのではないでしょうか。そういう凝った脚本だったので、大人は楽しめるけど子供はどうなのかな?と若干の心配をしてしまいます。
最後の戦いのシーンの動きが凄くて、シンエイ動画の底力をみましたね。クオリティーの高い動画だったなー。
とにかくひみつ道具ミュージアム内の描写が凄く楽しく描かれていて、博物館好きとしてはすごく行ってみたくなりましたよ。
F先生が亡くなった後のオリジナルドラ映画としては、私の中ではベスト1です。寺本幸代監督は「新・鉄人兵団」も最高のリメイクだったし、今回のオリジナルも良かったのでまた監督やって欲しいですね。

恒例の来年度の映画予告もありました。来年は藤子・F・不二雄先生生誕80年記念作だそうで、またリメイクっぽいですね。私は帽子とちらっと写ったコミックスページから『大魔境』と予測しましたけどどうでしょうか?

気づいた小ネタ

のび太達が話題にしていた映画のタイトルが「ルパン対ホームズ対オシシ仮面」。みんなオシシ仮面好きだなぁ(笑)
鈴を盗まれたドラえもんに鈴の代わりの「黄色いもの」として最初はレモンがつけられるのですが、場面が変わるたびに「黄色いもの」が色々変わります。何種類くらいあるのかもう一回観て確認したいところです。
それ以外にもミュージアムの内部では背後で色々なひみつ道具が動いていて楽しかったです。この情報密度はもう一度観たくなります。DVD出たら買っても良いかなと思ってます。