第3回高円寺演芸まつりへ行ってきました

高円寺で開催中のイベント、「第3回高円寺演芸まつり」へ行ってきました。高円寺の街の中のお店が寄席になるというイベントです。居酒屋、神社、ライブハウス、葬儀場が会場になったりします。
高円寺演芸まつり2013

最初のイベントは12時から始まるので、それに合わせて10時には家を出て高円寺に11時過ぎに高円寺着。で、カバンを見たら財布を忘れていたというアクシデント!電車乗るのはSuicaなので気がつかなかったのでした。ということで、一度家に帰って再度高円寺へ着いたのが13時過ぎでした。往復で本が読み進められたから、まあ結果オーライです(笑)。
ワンコイン寄席を見たいと思っていたので15時からの氷川神社寄席を見ることにして、開場時間の14時30分まで高円寺をぶらぶら。商店街に魅力的なお店が多くて飽きないですね。日曜日だからなのか古本屋はほとんどやっていなかったのが残念でした。

ということで時間を潰して氷川神社へ。神社が会場ってことで「寒いのかな?」と心配していたのですが、集会所みたいな場所でした。
入り口で木戸賃500円を払って、会場へ入ります。

会場は畳敷きで、一段高くなっている舞台の上に高座が作られていました。高座の前には座布団が敷いてあって、自由に座る形式でした。こういう会場で落語を見るのは初めてだったので新鮮です。
出演者は瀧川鯉八(落語)、甘味けんじ(ぼうず漫談)、柳亭はん治(落語)の3人でした。瀧川鯉八さんはオリジナルの落語でした。ヨッパライと店員の会話の噺で、ちょっと難しい内容でしたがかなり面白かったです。もっと他の噺が聞いてみたいと思うくらい気に入りました。甘味けんじさんは、坊主ネタの漫談でした。ぼうず漫談、初めて聴きましたがゆったりとした語り口が面白くてクスクス笑ってしまいました。職業ネタ漫談って漫才とは違った面白さがありますね。柳亭はん治さんは「鯛」という噺。これは桂三枝さん作の創作落語で、いけすの中の鯛の話で、新入りが先輩の鯛に生き残り方を聞くというもの。この先輩の鯛の語り口が面白くて大爆笑でした。1時間30分たっぷり聞いて500円は安いなー。

同じ会場で30分後に別の寄席をやるということだったので、続けてみることにしました。この回は、古今亭駒次(落語)、東京ガールズ(音曲漫才)、三遊亭金八(落語)の3組でした。東京ガールズの柳家小糸さんは去年の演芸まつり「ハンサムガールズの会」で見て凄く良かったので、コンビの方を見てみたかったというのもあって。
古今亭駒次さんは小咄をやられていました。落語家さんが噺をやらずに小咄をするというのも初体験だったのですが、趣向が変わって面白いものですね。特に連続して演芸を見ているときは、目先が変わって良いなあと思いました。東京ガールズさんは、『小唄』や『さのさ』『品川甚句』などの曲に合わせて漫才をするというものでした。二人の三味線と唄が凄くよくて、会場の盛り上がりもあって楽しい回でした。小唄とか普段なじみはないのですが、聞いていると気持ちいいんですよね。日本人の感性に合うということなのかな?三遊亭金八さんは「一人酒盛」という噺。友達を呼んで一緒に酒を飲むつもりが、友達に支度だけさせて一人で全部飲んじゃう。酒をどんどん飲んで、次第に酔っ払っちゃう姿が酒乱ぽい感じでリアルでしたね。当然酒を飲んでないので演技なんですけども。噺の後は、踊りも披露されていました。かっぽれとか初めて見ましたよ。

そんな感じで、3時間がっつり演芸を楽しみました。500円という木戸賃や会場の大きさなど、初心者でも気軽に見られます。演者のすごく近くで芸を見られるのも良いですよ。落語、漫談、音曲などバラエティに富んでいるので、幅広い寄席芸能に触れることができます。
来年も開催されるようならまた見に行きたいと思いました。