「日本マンガの母系 手塚治虫の仕事」(しのざき文化プラザ)を見てきました

江戸川区のしのざき文化プラザの企画展示、「日本マンガの母系 手塚治虫の仕事」へ行ってきました。
会場の『しのざき文化プラザ』は、都営新宿線篠崎駅に直結した施設の3階にあります。同じ階には、図書館や生涯学習センターもあってこの地域の文化活動の拠点といった感じです。カフェも併設されていたりして、ゆったり過ごせて良い感じの施設でした。


展示室入り口にはアトムの人形がいました。入場料は無料です。
展示内容は、手塚治虫先生の仕事を振り返るといったものです。生涯を紹介した映像(宝塚にある手塚治虫記念館が制作したものを上映)、鉄腕アトムリボンの騎士ジャングル大帝といった作品の原画などが展示されていました。原画はかなり近くまで寄ってみることができるので手塚タッチを堪能できます。
面白かったのは、虫プロのアニメーション・鉄腕アトムがどうやってつくられるかという制作紹介映像です。当時のアニメ制作の現場を撮影したものなので、当時の雰囲気が伝わってくるリアルさがありました。セルを塗る人達がみんな女性だったのが印象的でした。動画まではプロなんでしょうけど、セル塗りはパートさんとか雇ってたんでしょうかねえ。

手塚治虫先生の仕事以外では、江戸川区にゆかりのある漫画家さんの展示もありました。僕が大ファンである「とよ田みのる」さんも紹介されていました(これが目当ての一つだったんですけどね!)。江戸川区在住のとよ田さんの「ラブロマ」という作品は、江戸川区が舞台になっているんですよね。江戸川区についてのコメントボードとラブロマの新装版の単行本が展示されていました。原画とかあったら良いなーと期待していたのですが、なくてちょっと残念です。
赤塚不二夫先生も上京後に住んだのが江戸川区だったということで紹介されていました。当時勤めていた化学工場が、昔私が住んでいたところの凄く近くだったのでびっくり。自分の人生が赤塚先生の軌跡と知らないところで重なっていたとは…。

土曜の16時ということでほとんど人もいなくて、ゆっくり展示を堪能することができました。無料ということを考えると、展示内容は充実していると思いました。家からはちょっと遠かったのですが行ってよかったです。

同じ階のカフェも利用したのですが、落ち着いた雰囲気で居心地がよい感じでした。近くにこんな施設があれば良いのになあ。篠崎に住んでいる人がうらやましい。