完本 1976年のアントニオ猪木(柳沢健、文春文庫)を読みました

1976年にアントニオ猪木が行った異常な4試合についてのノンフィクションです。異常な4試合とは次の通り。

アントニオ猪木が行ったこの4試合が日本の格闘技に「プロレスこそ最強」というファンタジーを受け付け、そのファンタジーが2000年代に総合格闘技ブームへと到ったという筆者の意見は説得力があります。猪木がいたからこそ日本のプロレスと格闘技がファンタジーを見られたのだと。
プロレスに全く詳しくない私だからなのか、アントニオ猪木の独特ともいえる思考に圧倒されました。テレビで「ダー!」ってやっている姿しか知らなかったので、こんなに規格外の人物だとは知らなかったです。さすがカリスマ。
巻末にアントニオ猪木のインタビューが掲載されていて、4試合についても語っているのですがどこまで本当なのかが分からないのが面白いです。さすが一流のプロレスラーといったところでしょうか。

完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)

完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)