「トキワ荘の青春」を見てきました

神保町シアターで「素晴らしい伝記映画の世界」という特集上映が行われていて、その作品の一つに「トキワ荘の青春」があったので見てきました。
神保町シアター
本木雅弘がテラさん役で主演、そのほか石森章太郎赤塚不二夫藤子不二雄などトキワ荘のメンバーの日常が描かれます。その描写もほとんど引きの絵で、淡々と繋がりもなく描かれるのです。この淡々とした描写を見ているうちに不思議な気分になってきます。まるで自分がテラさんになってトキワ荘時代の思い出を思い出しているような気分でした。

藤子先生の「まんが道」や石ノ森先生、赤塚先生の自伝などでトキワ荘時代の事を知ってはいましたが、テラさん側から描いたトキワ荘時代が新鮮でした。藤子先生や石ノ森先生のスター側ではなく、森安先生やテラさんなど夢半ばで消えていかざるを得なかった側からの「トキワ荘の青春」なのです。

静かで良い映画でした。1996年(平成8年)の映画なのですが、昭和のフィルムという感じでした。痛んでいたのでそう感じたのかも。映画館でフィルムで見られたのも味があって良かったです。

トキワ荘の青春 [DVD]

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