特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」(東京都現代美術館)へ行ってきました

東京都現代美術館で開催中の特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」へ行きました。多数の原画とトキワ荘の再現が目当てです。
最寄りの清澄白河駅で友人と待ち合わせして、徒歩で美術館へ。このとき道を間違えてしまい、猛暑の中40分近くも歩く羽目に…。確認を怠った私のせいで友人まで暑い中歩かせてしまいました。すいません。
そんな寄り道がありつつ東京都現代美術館へ到着。会期末なので混んでいるかな?と思っていたのですが、チケットもほとんど並ばずに買えました。

展示室入口の近くにはコラボパネルもありました。両先生本人の絵じゃないのか若干タッチが違う気がしますね。

展示内容は原画やアイディアスケッチが沢山展示されています。それぞれの展示は近くまで寄ることができるので、細かいタッチや修正なども確認することができます。手塚・石ノ森両先生の流れるようなペンタッチが凄く綺麗な印象でした。手塚先生の丸みを帯びた線とか、石ノ森先生の滑らかな動きのある線とか堪能できます。最後の展示室のテーマ毎(科学とか自然など)で両先生の表現を比較するように展示された原画のコーナーが一番見応えがありました。展示会場もあまり混んでいなくて、一つ一つの原画をじっくり見ることができて良かったです。じっくり見すぎたおかげで、全部で3時間くらいかかりましたが…。
まんが道」で読んだことのある藤子・赤塚・石ノ森が手塚先生の代役で描いた「ぼくの孫悟空」の幻の原稿(結局手塚先生の原稿が間に合ったため不掲載になったのです)が見られたのが藤子ファンとしては嬉しかったです。


展示室で唯一撮影可だったトキワ荘の再現展示。古びた感じが素晴らしくて、見ることのかなわなかったトキワ荘の実物を見た気持ちになります。本当に素晴らしいので、特別展が終わっても壊さずにどこかに保存展示して欲しいです。

手塚・石ノ森オマージュ作品を色々な作家が描いたコーナーもありました。小畑健サイボーグ009は無茶苦茶格好良かったし、藤子A先生のAキャラ満載の作品も良かったです。でも一番衝撃を受けたのが、やなせたかし先生のイラスト。手塚石ノ森キャラになんか微妙に狂気がある気がしたのは私の気のせいでしょうか…。

ミュージアムショップでは、モノクロのデザインが格好良かった「チケットフォルダー」とコラボポストカードを購入しました。

原画の数がたっぷりで非常に充実した展示だと思いました。大満足でした。