鎌倉文学館へ行ってきました

今日は鎌倉へ行ってきました。鎌倉文学館で開催意中の展示「ミステリー作家 翻訳家」を見るのが目的です。文学館の建物を見たいという友達に同行してもらいました。
鎌倉文学館
鎌倉駅から江ノ電由比ヶ浜駅へ行き、駅から徒歩10分くらいで文学館へ到着。この文学館は旧前田侯爵家の別邸だった建物を鎌倉市が寄贈を受けて使用しています。なので、門からして凄く立派です。まさにお屋敷と行った雰囲気。この入り口までの道には紅葉が植わっていて紅葉の時期なら凄く綺麗だろうなあと思いました。

入り口のところで入館料300円を支払います。入館料は企画展により違うようです。

建物は海を望む高台に建っているので庭からは海が見えます。今日は風がものすごく強くてかなり荒れていました。

庭園にはバラ園もあって、春にはバラまつりも行われるようです。


文学館の建物も素敵です。青い瓦屋根が特徴的ですね。青空と青い屋根、芝生の緑が生えて凄く良い雰囲気です。
友達によるとアニメ「taritari」の舞台にもなっているとか。魅力的な建物なのでアニメに使いたくなる気持ちも分かります。


入り口へのアプローチも良い感じです。入り口で靴を脱いで入館することになります。行くときは靴下をチェックした方が良いかも(笑)。床はふかふかの絨毯なので気持ちいいです。入り口は二階になります。二階と一階が展示室となっています。

まずは一回の常設展示へ。鎌倉は文人達に愛された土地らしく、数多くの文人が住んでいたことが紹介されていました。川端康成小林秀雄などの著作と自筆原稿が展示されていました。展示数は少ないのですが、どれも間近に見ることができて筆跡の生々しさを感じることができます。それにしても、みんな字が丁寧で読みやすい原稿ばかりでした。清書しているんでしょうかね?

常設展を見た後は企画展示へ。横溝正史鮎川哲也、斉藤栄などミステリ作家の自筆原稿や色紙、著作などが展示されていました。斉藤栄の江戸川乱歩賞受賞作「殺人の棋譜」の応募原稿もありました。凄い厚さでした。「ビブリア古書堂」の三上延も大きく扱われていました。シリーズに出てきた本と文庫本や古書堂の間取りの資料などが展示されています。なんと執筆で使われたノートパソコンが展示されていたのにはびっくりしました。愛用の万年筆が展示されているようなものなのですが、違和感ありましたね…。たしかに現在の作家はパソコンで執筆しているので、今後は執筆に使用したパソコンが文学館に展示されていくのかもしれません。
翻訳家の展示もみたのですが、外国文学をあまり読んでいない私にはあまりなじみのない方ばかりで展示が楽しめなかったのが残念です。澁澤龍彦くらいしか分かりませんでした…。

建物の雰囲気も良いし、静かで落ち着く文学館でした。どこでも混んでいる鎌倉ではホッとできるスポットで気に入りました。庭ではお弁当を食べたりすることもできるそうなので、今度はバラの季節に来てみたいです。次の企画展は太宰治がテーマのようです。

文学館の前には鎌倉まつりのパレードを見たり、小町通りをぶらついたりして一日鎌倉を満喫しました。久しぶりの鎌倉でしたが、見所多くて楽しいですね。お土産には定番の鳩サブレーを購入して帰途につきました。今度は紫陽花の季節にでも行こうかな。