館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技(東京都現代美術館)に行ってきました

会期が月曜までということで、友人達と行ってきました。先週凄く混んでいたという情報を得ていたのと会期末の週末ということで、開館前に並ぶことに。9時30分少し前に美術館前についたのですが、すでに50人くらいは並んでいました。待っている間にも続々と後ろに人が並んでいきます。混雑対応のためなのか、10時前に美術館の中に入場が開始されて展示室に入ることが出来ました。結局ほとんど待つことがなくスムーズに入場することができたので、開館前に並んで正解でした。チケットを事前購入しておいたのも早くは入れたポイントです。

展示会場に入ると実際に撮影で使われたミニチュアが沢山展示されています。初期の特撮映画やゴジラシリーズ、マイティジャックやウルトラマンまでメカを中心に大量に展示されているのは圧巻です。どのメカも格好良くてテンションが上がりました。特撮メカのデザインを見ているとナディアとかエヴァンゲリオンに出てくるメカを彷彿させるデザインがあり、庵野監督や樋口監督の原点を見るような感じがしますね。子供の頃の影響って大きいんだなあ…。

1階の展示室の最後はこの企画展のために制作された「巨神兵東京に現る」の上映です。巨神兵が東京に出現して焼き尽くすという内容なのですが、その映像の迫力が凄いです。凄い映像なのですが、映像を見る限り最近の特撮はCG使っているからこれくらいは普通だな〜とか思ってました。ところが、映写室を出た後の展示を見て驚きました。この映画CGを使っていないのです。全てミニチュアと複数とった映像を合成してつくられているのでした。その技と工夫がメイキング映像で流されていましたが、そのアイディアと伝統の技の凄さに圧倒されます。そして制作しているスタッフが凄く楽しそうにしているのも印象でした。皆さん特撮が大好きでそれを仕事にしてるんだなあというのが伝わってきました。

地下の展示室へ降りるとそこは特撮倉庫を模した部屋になっています。その中には所狭しと様々なミニチュアモデルが展示されていました。戦車や飛行機、ゴジラキングギドラ、潜水艦ローレライなどが置かれていて、間近に見ることができます。東宝の倉庫とか円谷の倉庫とか実物はどれくらい凄いのか見てみたくなります。特撮の技術について説明するコーナーもあり、様々な工夫で映像の中に実物を再現したり、見たことが無い映像を作り出す技術を体験しながら知ることができます。

展示の最後は、ミニチュアの街の中に入れるコーナー。ここだけ写真撮影が可能ということで並んで撮影してきました。とにかく再現されている街のミニチュアの再現が凄く、写真を撮るとまるで本物のようにも見えます。









西荻窪駅の再現度が凄いです。

エアコンの室外機の配管や換気口の壁面の汚れが実にリアル。

部屋の窓越しに巨大な自分を見ているような写真を撮ることができるブースも。

これが部屋の中。生活感あります。

友人に撮影してもらいましたが、あまり巨大化しているようには見えないですね…。なかなかフレーミングが難しいです。

最後にミュージアムショップで図録を買って会場を後にしました。図録2,700円もしますが、掲載されている写真も良いし庵野秀明監督やスタッフなどの文章もありかなり力が入っていて買って良かったです。私は特撮はあまり詳しくは無いのですが、それでもとても楽しめて大満足でした。