藤子不二雄A先生トーク&サイン会(ブックエキスプレスエキュート上野店)


先日参加券をもらって楽しみにしていた「藤子不二雄A先生トーク&サイン会」へ行ってきました。今日の関東地方はで強風のため常磐線が運転見合わせていたりとあいにくの大荒れの天気でしたが、京浜東北線は遅れたものの動いていたので上野へ無事に行くことができました。常磐線沿線に住んでいたら…と思うとぞっとします。
13:30から受け付け開始ということなので5分前くらいに会場へ。列の三番目でした。整理券番号で並ぶのかな?と思っていたのですが、先着順での入場でした。客層は小学生くらいの子もいましたが、私と同じくらいの年代の男性が多い印象でした。私とおなじで子供の頃に藤子作品の洗礼を受けた人たちでしょうか?
13:35分くらいになり、入場となりました。入ってすぐ「愛知りそめし頃に…11巻」と表紙の絵が印刷されたポストカードをもらって席に着きます。端から並ぶように言われ、最前列の右から三番目という好位置に座ることに。すごく近い!交通機関の状況もあり、開始時間が10分遅れになるという説明があり新刊を読みながら待つ形に。開始時間前には立ち見が出るくらいの人になりました。
開始時間になり、A先生が入場です。黒いジャケット姿にサングラスと普段テレビや雑誌で拝見しているそのままの姿を間近に見られて感激でした。昔の担当編集者で今は営業をされているという小学館社員の方の進行でトークが始まります。トークの内容は会場の上野にちなんで、先生の上野でのエピソードが中心でした。上野駅我孫子先生が藤本先生と一緒に上京した思い出の駅だとおっしゃっていました。まんが道でも描かれていた、上京した日にカメラを盗まれそうになったエピソードをユーモアたっぷりに話されていました。そのほかでは上野は動物園にもスケッチなどでも来たことがあるとか。トキワ荘の仲間は宮城や新潟出身者が多かったので、送り迎えにもよく来たそうです。石森章太郎先生のお姉さんのエピソードなども交えながら30分ほど当時の思い出を語られていました。以前講演会を聞いたときにも思いましたが、先生は話しをするのが凄く上手い!笑いながら聞いていたら、あっという間の30分でした。
トークの最後には質問コーナーがありました。「『愛知りそめし…』はトキワ荘を出た後も描かれるつもりですか?」という質問には「トキワ荘を出たところで終わりになる。青春物語なのでトキワ荘以外の舞台は描かない」と回答されていました。もう一つの「最近の漫画についてどう思いますか?」という質問には、最近の漫画は広すぎて一言では言えないけどと断られた後に、「最近の漫画は読んでもよくわからないけれど、ものすごく進化していると思う。日本の漫画は世界一だ。」と回答された後、先日の西原理恵子さんとの「画力対決」でひどいことを描かれた(笑)と楽しそうに話されていました。大御所中の大御所の藤子先生が気さくに若い漫画家と交流されているのがすごいです。でも、まんが道を読むと神様である手塚先生も石森先生や赤塚先生と気さくに交流されていたので、我孫子先生にとって当時の手塚先生と同じようなことをやられているという感覚なのかもしれませんね。
トーク後にサイン会になり、自分の名前をあのA先生に書いてもらっていることが信じられない気分でした。サインを書いている間に「子供の頃から藤子先生の漫画が大好きです。今日はあえて感激しています。」と伝えました。今考えるともう少し気の利いたことを言えればよかったのですが、一杯一杯でありきたりなことしか言えませんでした…。サインを書き終えた後、握手までしてもらって非常に感激しました。A先生の手は大きくて温かったのが印象に残リました。子供の頃からのあこがれの先生に会えて最高の一日でした!