南方熊楠ー森羅万象の探究者ー(国立科学博物館)

日本の科学者技術者展シリーズ第4回 南方熊楠 −森羅万象の探求者−
http://www.kahaku.go.jp/event/2006/10minakata/index.html

南方熊楠の生涯を紹介した展示です。幼少〜海外留学〜熊野での研究生活〜晩年までをノートや採集道具、標本などを通じて解説されています。
熊楠については、民族学、粘菌学の巨人というキャッチフレーズの印象しかなかったのですが、資料を通して彼のやってきたことがよくわかりました。あのネイチャーに50数編も論文が載ってたり、昭和天皇に講義をしたということも初めて知りました。まさに巨人ですね。

とにかく、好奇心が旺盛な人という印象を受けます。そして、記録魔。日記は書かさずつけているようですし、自分用の資料をノートにきちんとまとめてあり、やはり整理ができないと科学者としては大成しないのだろうなあと思わせます。

小学生時代に、「和漢三才図会」を全部写していたりするんですよ。そのあとも、大英博物館民族学の資料を抜き書きしたという「ロンドン抜書」が50冊もあったり。やはり、そうやって書くことによって自分の血肉となるのかもしれませんね。ググってコピペしているだけでは、すぐ忘れるもんなあ。反省。

私は、科学者とか文学者などが書いたノートを見るのが好きなので、非常に楽しかったです。ほとんど読めなかったですが(笑)。
外見から豪快な印象があったのですが、字はかなり几帳面で読みやすい印象で意外でした。

原稿の構想に使った裏書なんかもあって、まさに今流行のマインドマップとか一昔前にはやったKJ法といった感じでまとめられていたのが印象的でした。

刺激を受けて、何かまとめたくなりました(単純なので(笑))。
熊野の記念館も訪れてみたいなあ。熊野詣かねて、いつか行けるといいのですが。