[読了本」QED 神器封殺(高田崇史、講談社ノベルス)

QED 神器封殺 (講談社ノベルス)

QED 神器封殺 (講談社ノベルス)

QEDシリーズの新刊です。今回は一部袋とじ。密室本を思い出します。
話的には「QED~ventus~ 熊野の残照」から続いているので、読んでない人は読んでおきましょう。

和歌山にある病院で起きる殺人事件が「ミステリー分」なんですが、今回はかなり強引な感じがしました。なんか添え物的なんですよねえ。まあ、それも今回の「歴史の謎」部分が内容が濃いからなのかも。「三種の神器の謎」部分は、袋とじの部分も含めて読みごたえあります。ネタバレになっちゃうので書けないですけど、久しぶりにQEDを読んでぞくっとしました。


それにしても、この作品を読んでいる間「神社にいってるけど何にも知らない」自分を痛感しました。古事記とか日本書紀とかについて知っておいたほうが神社巡りは楽しめるのでしょう。簡単な解説書から読み始めてみようかなあ。

祟のライバルになりそうな人物が出てきたり、まだまだ展開のネタがありそうなので今後も楽しみです。

ちょっとネタに触れるので(たいした事書いてませんが)、「続きを読む」で…。
袋とじ部分の図版は、まさか!って感じですよ。読んでいてだんだん恐くなってきました。古代の人たちがどうやって正確な方位を知ったというのか…。やはり天文的な技術だったりするでしょうかねえ。まあ、現代より「方位」というものの生活に占める割合が高いから、それだけ重要視されていたのかも。とにかく、神社による封印という感じが恐いですよ。